「東家の四兄弟」瀧羽麻子著

公開日: 更新日:

「東家の四兄弟」瀧羽麻子著

 東家の父は占い師に強い星に守られていると言われて占い師になり、東泉堂を開業した。長男の朔太郎は研究者、次男の真次郎は西洋占星術の占い師、三男の優三郎は会社員、四男の恭四郎は大学生だ。

 ある日、優三郎はいやな予感がして、タロットカードを出した。これから何が起こるのか教えてくださいと念じながらカードを引く。めくってみて、息をのんだ。最凶の「塔のカード」だった。弟の恭四郎は、優三郎が美女と真っ赤なスポーツカーに乗っているのを見て優三郎の恋人、瑠奈に話すが、瑠奈は職場の同僚だと思って気に留めない。

 タロットカード占いが引き起こした不運に翻弄される、心優しい家族の物語。

(祥伝社 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  4. 4

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 5

    ヒロド歩美アナ「報ステ」起用で波紋…テレ朝とABCテレビの間に吹き始めた“すきま風”

  1. 6

    中日立浪監督「ビリ回避なら続投説」は本当か…3年連続“安定の低迷”でも観客動員は絶好調

  2. 7

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  3. 8

    夏休み到来! 我が子をテレビやゲーム、YouTube漬けにしない「割と簡単にできる方法」

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10

    新庄監督は日本ハムCS進出、続投要請でも「続投拒否」か…就任時に公言していた“未来予想図”