「なぜこんな人が上司なのか」桃野泰徳著

公開日: 更新日:

「なぜこんな人が上司なのか」桃野泰徳著

 長らく経営再建の現場で働いてきた著者は、部下の心を壊し、仕事の妨げになっている多くの経営者や管理職と向き合ってきたという。そうした自らの体験や、取材で出会った自衛隊幹部らの考え方やマインドをもとにつづったリーダー論。

 どこの職場にもいる「部下の手柄を自分の手柄にしてしまう上司」や「このプロジェクトは俺が成功させたと吹聴するリーダー」。彼らにリーダーが務まらないのはなぜか。20世紀初頭まで世界一の富豪だった鉄鋼王カーネギーの自伝にその答えを見つける。

 ほかにも戦時中に硫黄島の戦いで米軍を苦しめた指揮官・栗林中将に学ぶ「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」を探るリーダーのあるべき姿など。管理職、そしてその予備軍必読の一冊。

(新潮社 836円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態