「ことばが変われば社会が変わる」中村桃子著

公開日: 更新日:

「ことばが変われば社会が変わる」中村桃子著

 1980年代まで日本に「セクハラ」という言葉はなかった。だから、それまでセクハラがなかったと考える人はいない。人々が「セクハラ」という言葉を使い始めたことで、それまで放置されていた行為が、被害者を苦しめる犯罪として社会的に重要な概念になったのだ。このように言葉と社会は密接に関係しており、社会の変化が言葉の変化を促し、言葉の変化も社会の変化を促す。

 一方で、どの社会も言葉が変わることには強い抵抗がある。

 本書は、セクハラをはじめ、流行語などが起こす社会変化を検証しながら言葉が社会を変化させるメカニズムを明らかにするとともに、言葉の変化に躊躇する私たちの意識についても考察する。 (筑摩書房 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    聖子&正輝の関係修復と健在ぶりに水を差す…沙也加さん元恋人による「踏み台発言」騒動の余波

  2. 2

    渋谷教育学園渋谷から慶大に進んだ岩田絵里奈を育てたエリート医師と「いとしのエリー」

  3. 3

    石川県知事選で現職の馳浩氏が展開した異様な“サナエ推し” 高市人気に丸乗りも敗北の赤っ恥

  4. 4

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  5. 5

    侍J山本由伸にドジャースとの“密約説”浮上 WBC出場巡り「登板は2度」「球数制限」

  1. 6

    1979年にオフコース「さよなら」がヒット! 無茶飲みしたのは20代前半

  2. 7

    NHK受信料徴収“大幅強化”の矢先に「解体を」の大合唱…チーフD性的暴行逮捕の衝撃度 

  3. 8

    “OB無視”だった大谷翔平が慌てて先輩に挨拶の仰天!日本ハム時代の先輩・近藤も認めるスーパースターの豹変

  4. 9

    和久田麻由子アナは夜のニュースか? “ポスト宮根誠司”めぐり日本テレビと読売テレビが綱引き

  5. 10

    侍Jで待遇格差が浮き彫りに…大谷翔平はもちろん「メジャー組」と「国内組」で大きな隔たり