「翔る合戦屋」 北沢秋著

公開日: 更新日:

「翔る合戦屋」 北沢秋著

 天文17(1548)年春、信濃の小豪族・遠藤吉弘に召し抱えられた軍師・石堂一徹は、遠藤家を瞬く間に2万石を超す大領へと拡大させる。翌年、甲斐の武田晴信(後の信玄)が中信濃に侵攻するとの情報がもたらされると、一徹は中信濃一の豪族・小笠原を討ち、遠藤勢だけで武田に対峙すべきと進言。しかし、吉弘は一徹の策を退け小笠原が結成した豪族連合に加わる道を選択する。

 7月15日、武田軍と中信濃の豪族連合軍が激突。しかし、豪族連合の仁科盛明の寝返りで雌雄はあっけなく決する。結果を見越していた一徹は遠藤軍を戦場から離脱させ退却を始める。その一徹の前に仁科が現れる。

 天下を目指す天才軍師・石堂一徹の活躍を描く人気戦国エンターテインメントシリーズ完結編。 (河出書房新社 891円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」