妻がセックスを断る2大理由は「楽しくない」「痛い」

公開日: 更新日:

 日本人は世界でもっともセックスをしないといわれて久しい。長年のセックスレスが熟年離婚の原因にもなる昨今、不満や不安があるのなら早めに解消しておくべきだ。

 日本性科学会セクシュアリティ研究会著「中高年のための性生活の知恵」(アチーブメント出版 1400円+税)では、臨床心理士や産婦人科医などの専門家たちが、中高年期の性生活の問題とその解決策について解説している。

 女性側がセックスを断る2大理由は、「楽しくない」「痛い」というもの。挿入して射精して「はい、終わり」では、「もうしたくない」という心情にもなる。しっかり時間をかけていると男性側は思っているかもしれないが、本書が有配偶者女性の性交時間を調査したところ、64%が5~20分という結果に。つまり、5~20分以内に前戯から挿入までを賄っているわけで、これでは女性の体が準備を整えることができず、性交痛にもつながりかねない。

 一方、男性側では「身内だからその気になれない」という理由が多い。これは裏を返すと、「男性として扱われる」ことの欠如だと本書。妻から男性として接してもらえないと「男性としての機能」を発揮するモチベーションも下がり、結果「妻が母親に見えて無理」という思いにつながっていくわけだ。

 夫婦で読んで役立つ、セックスレスを解決する15の心得も紹介。「おまえは勝手だ」「あなたは不誠実だ」ではなく、「俺は寂しい」「私はつらい」という“わたしは”で始まる話し方で正直な気持ちを伝えること。「同衾(どうきん)」を大切にすること。挿入にこだわらないセックスを試してみることなど、もう一度、心と体を通わせる知恵が満載。今日からでも役立ててみては。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々