有楽町「日劇」閉館決定 洋画最大話題作“封切り”の行方は?

公開日: 更新日:

 都心の映画館の分布図があと数年で大きく変わろうとしている。戦前から日本映画界の代表的な映画館であった日劇(現TOHOシネマズ日劇)が2018年に閉館すると決まったのだ。同年、近隣の日比谷地区に大型シネコンができることに伴う閉館だという。

 日劇は“日本劇場”の名称のとおり、今に至るも映画興行界の最上級映画館だ。立地の良さや劇場の風格もさることながら、とくに洋画の場合、普段から映画界の最大話題作が率先してここで上映されるのが原則。まず日劇の公開が決まり、全国のシネコンなどの上映館が順に決まっていく。

 その日劇がなくなると洋画の番組編成の形が大きく様変わりする。一番の話題作はこれから一体どこがメーンになって上映されるのか。順当に考えれば、日比谷の新シネコンと思われる。

 だが、都内はほとんどの映画館がシネコンになるのでほぼ横並び。メーンをどこにもってくるのかは配給会社の思惑もからみ、本当にケース・バイ・ケースになってしまう。そんな編成になってしまえば必然的に一番の話題作となる映画の“ヒエラルキー”が消滅するのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾