ドラマ「サイレーン」主演 松坂桃李が静かに語った“役者魂”

公開日: 更新日:

 20代実力派イケメン俳優の代表格――松坂桃李(27)が、プライム帯での連ドラ初主演作品「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(フジテレビ系火曜21時~、初回〈20日〉のみ2時間SP。制作は関西テレビ)に挑む。男女の恋愛に加え、本格的なアクションを織り交ぜた異色の刑事サスペンスドラマだ。

「アクションも派手にやり、体を張って役に臨みたいです」――。丁寧に言葉を紡ぎながら話す様子から内に秘めた自信をうかがわせる。「モーニング」(講談社)で今年1月まで連載していた同名の人気コミックが原作。松坂演じる主人公・里見偲は警視庁機動捜査隊員で毎回、体を張るシーンも少なくない。

 刑事モノは特番ドラマ「リバース~警視庁捜査一課チームZ~」(13年)以来2作目だというが、「リバースでは“捜一”の中でも特殊捜査班だったので、いわゆる刑事役は今回が初めて。しかもバディ(2人組の主人公が活躍)の設定なので、また違った緊張感があります。好きな刑事モノですか? 映画だったら『セブン』。ブラッド・ピットのカッコよさがたまらなかった。(自分も)ブラピを目指せたらいいですね。物凄いハードルが高くなってますが(苦笑い)」。

 初の本格派刑事ドラマにして、連ドラでは初の座長も務める。

「これまで以上に視野を広く持たないといけないなという思いはあります。真ん中を張っている方は自分の役に集中するだけではなく、全体を見て現場の空気づくりを自然にやっていらっしゃる。これまで共演させていただいた先輩方を見ているとそう感じます。特にステキだなと思ったのは、中村勘九郎さんと岡田准一さんですね」

 中村とは舞台「真田十勇士」(14年)、岡田はNHK大河「軍師官兵衛」(同)で共演。いずれも体のある一部に魅せられたという。

「背中です。2人とも背中でモノを語るというか。海のような広さと太陽のような温かさを感じ、自然と周りの皆が“この人のためだったら”という気持ちになりました。自分も座を張る立場として、肩肘張らずにいい意味での緊張感を持って現場に入れるような環境づくりを心がけています」

 そして、実際にチーム一丸となって取り組んでいく中で、確かな手応えを感じているようだ。

「初回は2時間スペシャルですが、『サイレーン』の世界観をどれだけお見せできるか。まずはお客さんを最後まで連れていくためのひとつの勝負だと思ってます」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 4

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  5. 5

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  1. 6

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  2. 7

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 8

    福山雅治の「不適切会合問題」で紅白に地殻変動が? “やらかし”がPerfume「トリor大トリ」誘発の可能性アリ

  4. 9

    Perfumeのっち、大学中退話が地上波TV解禁でファン安堵…「ネタに昇華できてうれしかった」の反応も

  5. 10

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち