発起人が語る「日プロ大賞」の独自性と授賞式の見どころ
第25回日本映画プロフェッショナル大賞(略称日プロ大賞)の授賞式がGW中の5月3日夜、都内のテアトル新宿で開催された。ご存じない方も多いだろう。実はこの日プロ大賞は筆者が24年前の92年から独力でスタートさせた映画賞である。
面白くて魅力にあふれているのに既成の映画賞ではあまり評価されることがなく、興行面でも振るわない作品や、それに関係する監督や俳優たちにスポットを当ててきた。一般的な話題作や評価に左右されない真のプロフェッショナルな映画人を称揚したいと思ってきたのである。
今年は作品賞が大根仁監督「バクマン。」。主演女優賞が「ピース オブ ケイク」と「深夜食堂」の多部未華子、主演男優賞が2人で、「さよなら歌舞伎町」「ソレダケ/that’s it」の染谷将太と、「ローリング」「犯(や)る男」他の川瀬陽太、監督賞が「野火」の塚本晋也ら。
日プロ大賞の特徴は授賞式を夜の9時台から始めて、オールナイトで受賞作品の上映を行うことだ。今回は4作品を上映し、終了は翌日の午前6時を過ぎた。かなりハードだったが、多くの観客が充実した朝を迎えてくれたと思う。