“美声”の元大関 増位山太志郎さんが感謝する2人の恩師

公開日: 更新日:

 “角界一の美声”といわれた元大関で三保ケ関親方だった増位山太志郎さん(67)は13年11月に日本相撲協会を定年退職。その後は歌手に専念し、今は「歌で横綱を目指す」と語る。恩人はこの2人……。

  ◇  ◇  ◇

 私が「いろは恋唄」でキャニオンレコードから歌手デビューしたのは今から42年前、1974年です。父親(初代増位山、9代目三保ケ関親方)の親友だった演芸評論家の小島貞二さん(故人)が「レコードを出さないか」と話を持ってきてくださったのがきっかけでした。

 小島さんは元出羽海部屋の力士だったので、引退後も角界の方々との付き合いが深く、その一方で放送作家をされたり演芸評論家として幅広くご活躍していたため、レコード業界ともつながりがあったんです。

 名古屋場所で初めて小結に昇進した年でしたが、小・中学生の頃は相撲取りより歌手になりたかったくらい歌が大好きでしたから、そりゃあうれしかった。師匠の父親も「相撲だけやっていては幅が出ない。いろいろな芸を経験して一芸に幅や奥行きが生まれる」って考え方。少し前に藤圭子さんをプロデュースした作詞家の大御所、石坂まさを先生からレコーディングを打診されたこともあったので、一も二もなく承諾したんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  2. 2

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    市船橋(千葉)海上監督に聞く「高校完全無償化で公立校の受難はますます加速しませんか?」

  5. 5

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  1. 6

    プロ志望の健大高崎・佐藤龍月が左肘手術経てカムバック「下位指名でものし上がる覚悟」

  2. 7

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  3. 8

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  4. 9

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない