役者の道ためらう加藤頼の背中を押した父・加藤剛の一言

公開日: 更新日:

 でも、そんな長い時間じゃないけど、自分で考えて答えを出して「役者をやってみたい」と伝えました。そうしたら「おまえの責任で頑張ってみなさい」と言ってくれました。

 今も学ぶことは謙虚さですね。昨日の芝居、明日の芝居と頭の中はいつも芝居のことばかり。体力の衰えはあるし、自信がないのか、お客さんにきちんと作品のメッセージを伝える芝居をしても「あそこはダメだった」と言ったりします。僕が「こうした方がすてきかな」と言うと、「そうだな、ありがとう」と聞いてくれることもある。あの謙虚さを学んで実践していきたいですね。

 長男の本名は「剣客商売」の秋山大治郎から取って大治郎、僕は「風と雲と虹と」の平将門の幼名の小次郎から。どちらも父が演じた役です。「頼」は芸名で、三男が生まれたら付けられていた三四郎と、大学の恩師の夢に出た「頼」を合わせた「頼三四郎」の芸名で10年くらいやっていました。それを本名の加藤にしようとした時に、「せっかくだからそれまで覚えてもらった頼を名前にしよう」ということで、今は「加藤頼」として舞台に立っています。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 3

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 4

    炎天の弔辞で高橋克典が読み上げた「芸能界のドン」秘話…ケイダッシュ川村会長告別式

  5. 5

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  1. 6

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  2. 7

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  3. 8

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  4. 9

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  5. 10

    ドジャース「投手」大谷翔平がMLB最大落差の“魔球”を温存する狙い…リハビリでは「実戦でもっと試したい」と