ヒロシさん<3>週6日のホスト業は月2万~3万円しか稼げず…

公開日: 更新日:

 上京後、2カ月間住み込みで土木作業をする番組ロケに参加した。家を留守にしている間、誰かが勝手にヒロシさんのビデオレンタル屋のカードを使ってビデオを借りていた。気付いたときは延滞金が8万円に膨らんでいた。

「ビデオ屋には払えないと言いましたが、情報は債権屋に売ったと言われて……。自分がつくった借金でないとはいえ、返さないといけないと思いました」

 この頃にコンビも解散した。

「ロケ番組が相当きつかったんです。『こんなことをやっていてもダメだ』『早く売れないといけない』と感じ、そのための戦略を立てました。一日の過ごし方まで決め、相方に相談したら『付いていけない。ムリだと思う』と言われてしまった。それで解散したんです」

 事務所には所属しているものの、仕事はない。どうしようかと悩んでいるときに“ホストをやっている芸人”がいることを知り、関心を持ったという。

「そいつは不細工なんですけど、いろいろといいモノを身に着けていて『オンナの人にもらった』と言うんです。『俺もやりたいから、面接に連れて行けよ』って言ってもはぐらかされるばかり。おかしいと思って、ある日、彼からもらったクロムハーツのブレスレットを店に持参し、鑑定してもらったら偽物でした。よくよく調べたら彼はホストなんてやってなかったんです。ただ、『ホストは月30万円はもらっている』とか、夢のような話は聞いていたので、やりたい気持ちはあった。それで自分でツテを探して入ったんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」