ヒロシさん<3>週6日のホスト業は月2万~3万円しか稼げず…

公開日: 更新日:

 そこは壮絶な世界だった。

「新しいボトルを入れるのが仕事ですから、自主的にお酒を飲まないと怒られる。賃金は完全歩合制で、指名がなければ朝まで働いてもお金になりません。週6日働いても、2万~3万円にしかならなかった。それで休みの日曜日はコンビニでアルバイトして、1日8000円、月4回で3万2000円稼ぎました。ホスト業は休めば罰金。逃げられない状況だった。これはもう一生辞められないんだろうなって思っていました」

 事務所にも出入りしなくなり、すっかりお笑いの仕事から遠ざかってしまっていた。

「ホストになって4年目のとき、もう芸人は諦めようと思って東京から逃げました。そしたらお店が潰れたって聞いて再度上京し、お笑いを始めたんです」

 30歳を過ぎていた。フリーのピン芸人として、ライブをこなす日々が始まった。

=つづく

(取材・文=小野真依子/日刊ゲンダイ

ヒロシ 1972年1月生まれ、熊本県出身。「ヒロシです」というフレーズの自虐ネタでブレーク。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった