毬谷友子さん 強靭に反対も…宝塚への道を許した父の一言

公開日: 更新日:

7メートルの崖から転落したが奇跡的に無傷

 実は、去年の暮れに伊豆のアトリエで、断崖から転落するという大事故に遭ったんです。庭掃除をしていたら、何かの弾みで足を滑らせて崖から7メートル下の舗装道路に真っ逆さま。救急車が来てドクターヘリで運ばれましたが、奇跡的にどこも骨折してなかったんです。お医者さんには「普通は死。よくて半身不随の大事故です」と言われました。

 それからリハビリに励み、今回の舞台に間に合いました。あちらの世界にいる作者の井上ひさし先生と父に守られたのだと思っています。神様が女優としての人生を残してくれたのだと思って、これが最後の舞台のつもりで演じ切りたいと思います。 

(聞き手=山田勝仁)

▽まりや・ともこ(本名・矢代友子) 1960年、東京生まれ。父は劇作家の矢代静一、母は女優の山本和子。宝塚歌劇団雪組の娘役スターに。85年に退団後は舞台を中心に活躍。父が脚本を書いた一人芝居「弥々」で紀伊國屋演劇賞、文化庁芸術祭優秀賞などを受賞。

■舞台出演
 こまつ座「日の浦姫物語」(作=井上ひさし、演出=鵜山仁。9月6~23日、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)。問い合わせ=℡03・3862・5941(こまつ座)

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