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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

今アメリカを一番恥じているのはD・ホフマンかもしれない

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 トランプはけしからん大統領だ。今、この国は世界一のパンデミック地獄と化している。230万人が感染、12万人以上が死んでしまった。今も死者が続出している。そんな時によりによって、何が共和党の選挙戦集会だ。集会はやるなと言っていたオクラホマ州でトランプは決行した。偉そうに吹っかけておきながら集まったのはわずか5000人ほどだが、支持者らもマヌケばかりで誰ひとり、配られたマスクも着けずに狂信的な声を上げて騒いでいた。また死者が増えるなんて誰も思ってやしない。3密注意も新しい生活もヘチマもカボチャもそんな気遣いなど、どこにもありゃしない。そこへもってきて、あの大統領モドキめ、おのれの再選の雲行きが怪しくなってヤキが回ったか、「感染者が増え続けるので、オレは『もっと検査人数のペースを落とせ』と指示したんだ」などとワケのわからないことを叫び、補佐官も「あれは大統領の漫談です」と弁解する始末。みごとにクソなヤツだ。一国のリーダーでも何でもない。

 支持者も、化けの皮が剥がれてきた口先だけの男をよくもあんなに応援できるものだ。ツバ広帽が似合わないアソウ大臣の言う“民度”がそれこそゼロだと、東京在住の米白人ラジオDJの友人も口走るや、トランプはやっぱりホンマモンのバカ野郎だったんだと断言した。“民度”じゃなく「常識」と「良心」と「節度」があっても、野郎を選んでしまった国民たちは今やっと、アメリカが分かったんじゃないかなとも。狂信的な白人主義者らに担ぎ上げられた、ただのみこしの拝金野郎に残された職務は、「尻尾を巻いて退散」だけだ。

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