著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

タッキーは「スピード出世」で一気にスターになっていった

公開日: 更新日:

 まさに異例尽くし。本人の人気と実力より事務所の力の部分が大きかったのは容易に推測された。スピード出世で滝沢は一気にジャニーズを代表するスターになった。大河の勢いそのままに翌年、「和に特化した舞台をやりたい」とジャニー氏は舞台「滝沢演舞城」を開始した。

「ジャニーさんは米国のショービジネスに感化され根っからショービジネスが好き。ゆくゆくは本場米国に進出するには日本らしい色が必要。太鼓と紋付き袴の衣装を取り入れた。演出家・ジャニー喜多川の名前を入れたのも米国を意識した一面もあった」(舞台関係者)

 5年後の演舞城では滝沢を演出家としてデビューさせる。この時点でジャニー氏の頭の中には後継者候補として滝沢の名前があったのだろうと思われる。ジャニー氏が60代半ばの頃、雑誌「AERA」のインタビューでこんな話をしている。

「ジャニーが死んじゃったら、あとはないんじゃないかって言う人がいるの。マネジャーなしでやれる人間ばっかりなんですよ。まだ、ボクがいるから遠慮しているとこあると思う。ボクがいなかったら、それこそ大活躍できるんじゃないかなあ。だから、僕は知らん顔して消えちゃったとしても、十分できます」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発