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荒木経惟写真家

1940年、東京生まれ。千葉大工学部卒。電通を経て、72年にフリーの写真家となる。国内外で多数の個展を開催。2008年、オーストリア政府から最高位の「科学・芸術勲章」を叙勲。写真集・著作は550冊以上。近著に傘寿記念の書籍「荒木経惟、写真に生きる。荒木経惟、写真に生きる。 (撮影・野村佐紀子)

<49>たけしさん「俺の一番いい顔は今だよ、過去じゃないんだ」って

公開日: 更新日:

■孤独感が“孤高”という感じがするね

 その展覧会のときに、「男の顔は“たけしから武だ”」って言って、たけしさんのポートレートを撮らせてもらった。年末のさ、テレビとかで一番忙しい時に(2014年年末)、2時間ぐらい時間をつくってくれたんだ。忙しいのに付き合ってくれて、嬉しかったね。今度はスタジオで撮ったんだ。バックは無地で、たけしさんとサシで撮った。何も話さなくても、気持ちが行ったり来たりしてね。撮影は15分くらいだったね。終わった後に、雑誌の取材にも付き合ってくれてさ。これまで撮ってきた「男ノ顔」の写真を見ながら、ずっと話してくれたよ。

 たけしさん、ますますいい顔になってるよね。「俺の一番いい顔は今だよ、過去じゃないんだ」って言ってたけど、今が一番いい。ずっと撮らせてもらってるけど、最初から“ひとりぼっち”というのがある。一種の孤独感がね、あるね。それが魅力だからさ。孤独感が、“孤高”という感じがするね。

(構成=内田真由美)

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