“高視聴率男”TOKIO松岡昌宏の支えに…松方弘樹さん仕込みの「昭和俳優道」

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 テレビ朝日系の金曜ナイトドラマで放送中の「家政夫のミタゾノ」が、11月に「家政夫のミタゾノ THE STAGE~お寺座の怪人~」として舞台化される。人気ドラマの映画化はあるが、舞台化は異例である。

 同作は松岡昌宏(45)扮する女装した大柄な家政夫・三田園薫が、ゴミや汚れと一緒に“家庭や施設のディープな人間関係”をのぞき見、派遣先の“ウミ”を浮き上がらせて、根こそぎ落とすヒューマンドラマだ。2016年10月のスタートから深夜帯で異例の高視聴率をマークし、現在の第5シリーズは同枠シリーズ最長記録といなっている。

 松岡といえば、城島茂(51)を社長に「株式会社TOKIO」を設立した、ジャニーズ内起業の創設メンバー。同社は「ザ! 鉄腕! DASH!!」(日本テレビ系)でDASH村を開墾した福島県内に約8万平方メートルの村を購入。同社メンバーはソロ活動も順調で、“社長”の城島茂(51)はニュースキャスターや現場リポーター、国分太一(47)は番組MC、散歩、料理で特質を生かしている。

 そんな中、松岡の活動の柱は俳優業。2019年にテレビ東京系「死役所」で主演を務めたのを機に、民放全局の連ドラの主演を制覇。2007年からは時代劇特番「必殺仕事人」(テレ朝系)シリーズに年1ペースで出演。この「必殺」が松岡の時代劇役者としての地位を確立していった。今年1月期にもドラマ「逃亡医F」(日テレ系)に出演し、主演の成田凌(28)演じる逃亡犯を追い込む熱い男で好演。40代のいぶし銀の魅力を放つ存在になっている。

「昭和の名優」故・松方弘樹さん仕込みのダンディズム

 初の時代劇は16歳の時の「大忠臣蔵」(TBS系)。共演者だった故・松方弘樹さん(享年74)から俳優としての姿勢や酒の飲み方、京都市内の東映京都撮影所の作法などすべてを教え込まれたという。松方が2017年1月に逝去すると、哀悼の意を伝えるために同撮影所へ赴くと、ドラマ「名奉行! 遠山の金四郎」(TBS系)でかつて松方氏が演じた遠山の金さん役を引き継ぐことに。そんな恩師・松方に恩義を感じ、どんなにハードスケジュールになろうとも、俳優業を断らないのだという。

「〈俺の前で財布を見せんな〉が松岡さんの口癖だとジャニーズの後輩が明かしています。江戸町奉行から女装まで、ジャンルレスな役柄で数字も取れるのは、演技に真摯に向き合っていることもありますが、松方イズムでスタッフにも人間的に好かれているという両輪が功を奏しているのでは」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏)

 昭和の名優仕込みのダンディズム。2本の人気ドラマをシリーズ化できた松岡は、ジャニーズ最強のドラマ俳優とミタ!? 

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