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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

木村拓哉に引きずられた若手たちが気の毒すぎる…春ドラマでソンした俳優たち

公開日: 更新日:

 春ドラマが次々と最終回を迎えている。今期のドラマは微妙な作品が多く、出演してトクした俳優、ソンした俳優、それぞれだ。

 まずソンした方。なんといっても筆頭は「風間公親─教場0─」(フジテレビ系)御一行様。2度の正月特番を経て満を持してレギュラー化されたが、キムタクとバディーを組んだ赤楚衛二北村匠海新垣結衣白石麻衣染谷将太といった今が旬の若手俳優はプラスの評価はなし。木村拓哉演じる風間が事あるごとに「刑事には向いていない。交番勤務に戻れ!」などと、指導と言うよりもパワハラにしか見えなくて、不快感MAX。キムタクに引きずられた感がある若手俳優たちが気の毒過ぎる。

 世帯視聴率は初回12.1%を頂点に下がり、最終回がかろうじて2ケタでは。人気番組の新しい指標といわれる動画配信TVerの再生ランキングでも、奈緒の「あなたがしてくれなくても」(フジ系)や橋本環奈主演「王様に捧ぐ薬指」(TBS系)に続く第3位という結果に終わった。それでも懲りずに、19日が最終回としておきながら26日は「刑事指導官と5人の新人刑事、その足跡を辿る」と題した特別編を放送する。傷口に塩を塗るような行為ではないかと。おせちは年に1回お正月に食べるからありがたいのであって、3カ月毎週続けて食べるものではないというのがよくわかったドラマだった。

 余談だが、これからのキムタクはこれまでのように自分を押し通すのは難しいのではないか。かつては共演者を選ぶこともできただろうが、共演のメリットもなく、ましてやソンするとあっては相手方からNGを出されるケースも増えるのでは。

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