ノンフィクション作家・本橋信宏氏がジャニーズ性加害問題を断罪「見て見ぬフリを続けてきたメディアの責任は重い」

公開日: 更新日:

 29日に公表された「外部専門家による再発防止特別チーム」による調査報告書では、ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による性加害の存在を認定するとともに、「被害者への救済措置制度を直ちに構築すべきである」として以下のように提言している。

<被害者救済の公正、中立を図るため、補償について知見と経験を有する外部専門家からなる『被害者救済委員会』(仮称)を設置し、同委員会が被害者の申告を検討して補償の要否、金額等を判断し、不服申し立てを処理できるようにすべきである>

 さらに<加害者のジャニー氏が亡くなっていることを考えると、被害者の側に性加害の事実認定について法律上の厳格な証明を求めるべきではない>として、制度を広く公表し、秘密の保持を厳守した上で〈未だ名乗りを上げていない被害者が被害者救済措置制度を利用しやすいようにし、被害者を広く救済できるようにすべきである>と結論づけている。

 会見を受け「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の平本淳也代表は、同会の公式サイトで声明を発表。補償について踏み込んだ提言があったことを評価した。

〈本会見で最も重要視されることはまず「事実認定」であり、それは求めてきた通りストレートに評価されますが、次の重要性は認めて「謝罪する」がゆえ、この旨と合わせて「救済」「補償」についても「直ちに」と強く提言されたことで期待ある未来が垣間見られることに希望が持てた時間であったことには違いはありません〉

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情