著者のコラム一覧
細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

【追悼】曙太郎(下)仕掛け人が明かす「K-1」に電撃転向した3つの理由と貴乃花への絆

公開日: 更新日:

 曙のK-1参戦は日本中がひっくり返る大ニュースとなった。師匠の東関親方も相撲協会も「よくも、恥をかかせやがって」と激怒。かつて、テレビ局のスポーツ部に勤務していた人物は、当時の東関親方の様子を次のように見ている。

「高見山っていう人は本当に人格者で、私は今も大好き。でも、このときは本当にむすっとしていたし、つらそうでもあった。あまり人と会いたがらなかった。誰かと会って口を開けば、弟子への悪口になるのがわかっていたからでしょう」

■瞬間最高視聴率43%を記録

 角界を去りK-1に参戦した曙は、1カ月半というわずかな準備期間で、大晦日のナゴヤドームのリングに立った。しかし、付け焼き刃で成功するほど甘い業種でもなく、ボブ・サップの右ストレートをまともに食らい1R・KO負け。K-1デビューを飾ることはできなかった。それでも、瞬間最高視聴率43%を記録し、大晦日に放送した民放のテレビ番組の中で史上初めて、NHK紅白歌合戦を抜いたのは、誰あろう、曙の功績以外何ものでもない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償