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松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

佐野元春さんに以前から訊きたかったことを問うてみた

公開日: 更新日:

◆土曜(13日) 3連休初日。佐野元春&ザ・コヨーテバンドを観るために、初めてZepp Hanedaに足をはこんだ。中学・高校時代に親しみ、以来ずっと作品に触れてはきたけれど、ライブは昨年初めて体験した佐野元春。それがあまりに鮮烈な印象を残したので、今年のツアーも観ることにしたのだ。さてライブは一見シンプルながら途轍もなく豊かな時間だった。空っぽの脳がぎっしり満たされていくような文化的充足感と、日々のストレスで強ばったカラダがほぐれていくような解放感の双方を味わった。

 終演後に佐野さんと話をする機会を得たので、ぼくは以前から訊きたかったことを問うてみた。いま、アルバム1枚の長さはどれくらいがふさわしいと考えますか。ライブを終えたばかりで訊くことでもないかとも思ったが、ぼくの問いかけに「うん、うん」と相槌を打っていた佐野さんは、質問が終わるやすぐに口を開いた。「1曲が3分から3分20秒くらい。曲数は10曲程度、いやもう少しあってもいいかな」。即答ぶりが気持ちよすぎる。これだけでも十分に納得できる内容だが、ぼくはさらに言葉を重ねた。いまは配信の時代、アルバムの尺をもっと長くすることも容易ですよね、と。「うん。そうだね、そんな特性を活かした作りのアルバムだって可能だと思う。

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