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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニー喜多川性加害騒動から1年…「当事者の会」が解散してもまだ決着がついたわけではない

公開日: 更新日:

「当時、我々もタレントもジャニーさんの“明日から来なさい”の一声で決まってしまう。正式な契約書があったわけではない。在籍していた証明はどうするのだろう」

 実際、性被害者の在籍記録の調査に難航したという話が出ていた。すでに500人近い人は解決済みだが、「補償を行わない」と通知された200人近い人は再調査しているという。会は解散してもまだ完全決着がついたわけではない。

 そんな折、性加害の補償を行う「スマイルアップ社」の代表・東山紀之が妻の木村佳乃とロスでドジャースの試合を観戦。一定のメドがつき息抜きだろう。テレビに映り込むのも織り込み済みだったと思うが、ジャニー氏を会見の席で「鬼畜の所業」と非難し、「法を超えた救済をしていく」の言葉は重い。

 被害者からすれば、「優雅な旅行は完全に解決してからでは」と不快な思いになっても不思議はない。

 1年経つと世間も忘れがちだが、当事者の会は定期的に会見を開き途中経過などを報告していた。一方、東山らは会見を行っていない。思い出すのは旧ジャニーズのメディア対応。タレントのスキャンダルなど負の報道に対し広報担当者がジャニーズ担当記者だけに都合のいい話だけを流してきた。昨年の会見では、質問制限なしのオープンという形に変わった。経験したことのない厳しい質問が容赦なく飛ぶことは昨年経験している。会見はできるだけ避けたいのが本音か。

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