BSの芸人番組が醸し出す“心地よい空気感”の秘密 バナナ日村×サンド伊達のコラボ企画も実現
「コロッケあがってます」では、伊達が仙台から上京後10年通ったというハッピーロード大山商店街の精肉店へと足を運ぶ。伊達は、この店のコロッケが自身を「原点に戻らせてくれる味」だと語り日村と熱いトークを繰り広げたうえ、「今いろいろ話してますけど、(揚げたてのコロッケを)冷ましてます」と笑わせる圧巻の立ち回りで現場を沸かせた。
■制作スタッフとの距離の近さ
40代~50代の芸人たちが続々とBSで番組を持ち始め、今年6月には「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で「BS大戦争芸人」が放送されるまでになった。大抵はおのおのの趣味を番組化していることから、「おじさんのYouTube」とも呼ばれている。
ロケ番組の多くが気負いのないオープニングから始まり、ほぼノーモーションで本題へと進む。この心地よい空気感は、タレントと制作スタッフとの距離の近さからも生まれているように思う。
例えば今月5日にシーズン1が終了した「オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ」(BSテレ東)の演出は、「とんぱちオードリー」(フジテレビ系)などオードリーと数々の仕事をともにしてきた水口健司ディレクターが担当している。