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小林至桜美林大学教授

1968年、神奈川県出身。91年ドラフト8位で東大からロッテに入団。93年に引退し、94年から7年間米国在住。コロンビア大でMBAを取得し、江戸川大教授を務めながら、2005~14年にソフトバンクホークスの取締役を兼任。現在は、一般社団法人大学スポーツ協会理事、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会会長。YouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」も好評配信中。

日本屈指のメガイベント・甲子園大会の収支は?「全米大学の1%、まだまだ工夫の余地あり」

公開日: 更新日:

【Q】8月5日に開幕する第107回全国高校野球選手権、通称「夏の甲子園」。すでに日本全国で地方大会が行われ、球児たちが白熱した勝負を繰り広げている。そこで気になるのが、大会の収支だ。甲子園大会はスポーツ界でも屈指の人気コンテンツで、大会中は連日、多くの観客が詰めかけるが収支はどうなっているのか?

【A】日本高等学校野球連盟(高野連)の2024年度決算報告書によれば、経常収益は約16億1000万円、当期経常増減額、いわゆる黒字幅は約1億7500万円のプラスでした。

 収益の約9割にあたる14億円が入場料収益、つまりチケット代で占められています。そのほかグッズやロイヤルティーを合わせて2000万円弱など、収入構造は極めてシンプルです。

 注目すべきは放送に関する収入で、決算書上では放映権料の記載はなく、協力金収益として計上されている6300万円が、春は毎日放送、夏は朝日放送による映像使用料に相当すると思われます。全試合を中継するNHKからの収入は記載がなく、実質的に無償提供とみられます。

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