ドジャース大谷が球宴前日会見で明かした「投手の矜持」「エースへの勝算」…中継ぎ陣への“負い目”もチラリ
「三振かホームランぐらいの感じの、そのくらいの気持ちでいこうと思った。渋いヒットにはなりましたけど、良かったと思う」
大谷翔平(31=ドジャース)が日本時間16日、米球宴に「1番・指名打者」で出場。1打席目に体勢を崩されながらも昨年のサイ・ヤング賞左腕スクバル(28=タイガース)から中前打を放ってこう言った。
続くアクーニャ(ブレーブス)の安打で二進。3番・マルテ(ダイヤモンドバックス)の右翼線二塁打で先制のホームを踏んだ。この日は2打数1安打、1得点。試合中にジャケットに着替えて会見を済ませると、試合終了を待たずに球場を後にした。
前半戦をリーグトップの32本塁打で折り返し、3年連続本塁打王へ視界良好。5年連続出場の球宴でもメジャーを代表する投手から安打をマークした。
打者としてメジャーの頂点を極めた大谷だが、投手としての矜持も、ドジャースのエースになる自信もあることが球宴の前日会見で明らかになった。
投打の二刀流としてプレーする中で、最も熱くなる瞬間を聞かれ、「マウンドの方がもちろん、プレーする時間は長いので、より重要な局面を迎える場合も多いですし、マウンドにいるときの方がどちらかといえば熱くなっている瞬間は多いかなと思う」とコメントした。
代理人のネズ・バレロ氏は以前、「ショウヘイはとにかく投げるのが大好き」と言ったことがある。大谷は球宴の前日会見で恒例のホームランダービーに関して「(ルールに関しては)僕が決めることではない」と前置きした上で、「飛距離にフォーカスというか重点を置いてもいいのかなと個人的には思う」と話した。
だれよりも遠くへ打球を飛ばしたいと思っているだけではない。投手としても、だれよりも速い球を投げたい気持ちが強い。「速い球を投げるというのは、小さいころから憧れていた。速いスピードで投げるピッチャーが好きだった。そこを求めてやってきた」という自身の発言からもそれは明らかだ。