著者のコラム一覧
芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

鈴木亮平が「国宝」吉沢亮に闘志ムキ出し 舞台共演から9年で形勢逆転した俳優2人の現在地

公開日: 更新日:

 形勢逆転の兆しはすでに数年前からあった。象徴的なのが、2人のNHK大河ドラマの明暗だ。18年に鈴木が主演を務めた「西郷どん」の平均視聴率が12.7%だったのに対し、21年に吉沢が主演した「青天を衝け」は14.1%を記録した(視聴率はビデオリサーチ社調べ、関東地区)。

 もちろん脚本や演出、放送当時の世相やキャスティングで数字は前後するものだが、「“大河ドラマ”のくくりで1.4ポイントも差がついてしまったことは、先輩格の鈴木にとっては屈辱だっただろう」と前出の演劇関係者は話す。

 さらに「日本アカデミー賞」のくくりでも同じようなことが起きていた。

 吉沢は20年の「第43回日本アカデミー賞」で「キングダム」の出演で最優秀助演男優賞を受賞。鈴木は吉沢に遅れること2年、22年の「第45回日本アカデミー賞」において、「孤狼の血LEVEL2」で同賞を受賞している。

 実績は積んでいるものの、何かの冠を授かるには、役者が、自身が輝ける作品と巡り合えるタイミングと運を掴んで逃さないことだといわれる。まさに吉沢にとって、李相日監督の「国宝」は、役者として運命の作品となったわけで、来年3月に開催される日本アカデミー賞、最優秀主演男優賞は早くも“敵なし!”といわれている。

 舞台共演から9年、立場が逆転してしまったような鈴木は、日本アカデミー賞という舞台に再び吉沢と共に登壇するのか。その時、どんな面持ちで相対するのか。「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」の公開が待ち遠しい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  3. 3

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  4. 4

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  5. 5

    創価学会OB長井秀和氏が語る公明党 「政権離脱」のウラと学会芸能人チーム「芸術部」の今後

  1. 6

    小嶋陽菜はブランド17億円売却後に“暴漢トラブル”も…アパレル売れまくりの経営手腕と気になる結婚観

  2. 7

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  3. 8

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  4. 9

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  5. 10

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  2. 2

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    ブルージェイズ知将が温めるワールドシリーズ「大谷封じ」の秘策…ドジャース連覇は一筋縄ではいかず

  3. 8

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

  4. 9

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  5. 10

    亀梨和也気になる体調不良と酒グセ、田中みな実との結婚…旧ジャニーズ退所後の順風満帆に落とし穴