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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

瀧内公美、安田顕…夏ドラマのキャスティング、これはないでしょ? モッタイナイ俳優が多すぎる

公開日: 更新日:

安田顕はンチキ俳優に逆戻り

「奪い愛、真夏」(テレビ朝日系)の松本まりかと安田顕。このシリーズは鈴木おさむが開拓したドロドロトンチキドラマで、往年の大映ドラマを彷彿させるカオスな物語だが、好きな人にはたまらないようだ。

 ダブル主演の2人、とくに安田顕は大河ドラマ「べらぼう」の平賀源内役が評判で国民的俳優への道まっしぐらかと思っていたのに、また、トンチキ俳優に逆戻りとは。

 その昔、TEAM NACSで自由自在にオナラを放つのがウリだったから、いつまでも初心忘るべからず、ということか。こういうものもやるというポリシーなら、それはそれでよしだが。そういえば、前クールの川栄李奈主演「ダメマネ!」(日テレ系)にも出ていた。とすると、むしろこちらが本筋なのか。

 松本まりかも昨今はご本人よりキンタロー。のものまねがおなじみ感がある。「ミス・ターゲット」「夫の家庭を壊すまで」と主演作は凡打で今回が正念場。そういう意味で「奪い愛」シリーズは本領発揮となるのか。

 とはいえ、いつも似たような役柄ではモッタイナイ。もっと違う松本を見たい視聴者も多い。また、ネタにできるトンチキドラマの主演に誰よりも喜んでいるのはキンタロー。くらいでは。

 究極のモッタイナイは「北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。」(フジテレビ系)の志田未来。本田翼主演のこのドラマ、コミック原作でタイトルでわかるように内容はあってないようなもの。ワチャワチャを楽しむドラマのようだ。

 子役時代から演技には定評のある志田をこんなドラマで使うなんて。安達祐実を筆頭に元子役は売り手市場なのに。

「愛の、がっこう。」の中島歩に「19番目のカルテ」の田中泯……。モッタイナイ、モッタイナイ。

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