【髙嶋政宏インタビュー】デビューから10年後に父・忠夫と飲んだ思い出の一杯
酒そのものの味が好き
最近特に気に入っているのは、グレンモーレンジィのシグネットです。旅チャンネルの番組で林家正蔵師匠が「スモーキーな味がする」って言っていたので飲んでみました。ブランデーやコニャックのようなステータスの高い味わいにすっかりやられてしまった。師匠に感謝です。
今も週3くらいのペースでバーに行っています。最近はおいしい食事を出す店も多くて、ご飯を食べに行ったり、食後に転がり込むこともあります。僕はお酒そのものの味が好きなので、「今日もよく働いた」とか「酔いたい気分だ」と思って飲んだことがないんです。バーに行く理由は薬草酒を飲みたくなったから。あるいは、ちょっと友人と話しながら飲みたい場合は、赤坂のバー、お酒だけを楽しみたい時は西麻布のバー、バーテンダーの技術にうなりたくなったら銀座のバーといった具合に、目的に合わせて行く店を決めています。
「酒そのものの味が好きなんだよね」って言うと、「いや、そんな人初めて会いました」って言われます。だから酔っぱらって眠くなって飲めなくなると、すごく悔しいんです。もっといろいろなお酒をずっと、何種類も味わいたい。飲みに行ったらもう「ちゃんぽん」です。
毎晩、必死な思いをして休肝日をつくるぞっていう感じです。ドラマの撮影がある時や舞台中は「3杯ルール」と決めています。3杯飲んだらもうやめます。地方ロケに行っても我慢します。今は飲み会なんかほとんどないんですよ。昔みたいに「飲みに行きましょう」なんて誰も言いません。行けないんですよ。アルハラ(アルコール・ハラスメント)で。仕事仲間を食事に誘ってもダメなんです。お酒を飲めないスタッフも多く、撮影が終わったらみんな部屋に帰っています。それぞれ自分の時間ですから。「お先に失礼します」なんて怖くて言えなかった時代が懐かしいですけど。 (構成=滝口豊/日刊ゲンダイ)
▽髙嶋政宏(たかしま・まさひろ) 1965年、東京都出身。成城大卒。87年「トットチャンネル」で俳優デビュー。映画・テレビ・舞台と幅広く活躍。父は俳優の髙嶋忠夫、母は女優の寿美花代、弟は俳優の髙嶋政伸、妻は女優のシルビア・グラブ。
■取材協力・bar antico(東京・新川)
■衣装協力・ADONUST MUSEUM


















