そして、最後に全てをかっさらっていったのは、やはり若村麻由美だった。夫の殺害を企てたものの、それを裏切ったため愛人9人に詰め寄られ、逆ギレする。凛とした和服姿で「ふざけるなっ! そもそも人のモノに手ぇ出してるのはどっちなんだ! 散々ウチの旦那と不倫しといて、どのツラ下げて私に謝れとか言ってるのっ!」と大激怒。女たちを制圧したのだ。
日本ではブラックコメディーは難しいといわれる。しかし、本作はバカリズムの巧みな脚本と俳優陣の競演によって、見た人が得をする“めっけもん”の一本となった。
(メディア文化評論家)