視聴率ふるわず…「俺たちの箱根駅伝」は過去の池井戸ドラマと何が違う? テレビ局の“自画自賛”になる危険性
10月10日からドラマ「俺たちの箱根駅伝」(日本テレビ系)がスタートした。日テレが総力をかけているように見えたが、1話目の視聴率は8.6%、2話目は8.9%といずれも1桁にとどまった。
《大人の青春ドラマ!》《選手のことを考えてるのが伝わる》と評価する視聴者はいるものの、《内部事情パートのテンポが悪い》《楽しみにしてたけどいまいち面白くない》《テレビ側の描き方がヘンテコだな…》など批判的な声も多い。
特に駅伝ファンは期待値が高かった分、失望が大きいようだ。数々のヒットを飛ばした池井戸潤原作ドラマにもかかわらず、なぜ不評なのか。脚本家に聞いた。
■テレビ局が「テレビマン」を描く難しさ
「タイトルに『箱根駅伝』と掲げている以上、選手のドラマを見られるという期待が駅伝ファンの間で大きかった。しかし蓋を開けてみればテレビマンのパートが中心。“選手ファースト”という言葉が繰り返し出てくるのに、これではテレビ局ファーストだというガッカリ感が、不満を大きくしているのではないでしょうか」
だが、池井戸作品といえばこれまでも社会人野球と親会社(『ルーズヴェルト・ゲーム』)マラソン選手×靴職人(『陸王』)などスポーツと企業を描いて好評を博してきた。選手パートとテレビ局パートの2軸で描かれるのも、原作通りだという。では今回は何が違うのか。
「制作側がその企業、つまりテレビ局の当事者であることが要因では。警察ものや医療ものなど、お仕事ドラマは演出上あえてリアルを無視したり、省略したりすることで視聴者にわかりやすく伝えます。ですが今回は仕事描写がリアルな半面、地味だったりマニアックすぎたりする。一方で、テレビ局の組織や仕事内容について説明が足りない部分がある。視聴者がどう感じるのか、という客観的な視点が欠けているように感じます」


















