善人だった恋人を悼んで善いことを実践する物語│「夜の海をゆく人よ」佐原ひかり著
「夜の海をゆく人よ」佐原ひかり著
通勤の時に通った公園で、倉田むつみはしゃがみこんでいる女性を見つけ、タクシーを呼んで病院に送った。
勤務を終えた後、同居している真央の誕生日なのでホールのケーキを買って帰ると、真央もケーキを買ってきたことを知る。真央の兄、上野春臣が好きだったチョコレートケーキだ。
春臣はむつみの婚約者だった。むつみが実家に帰省していたとき、知らない町で通り魔に襲われた妊婦をかばって、刺されて死んだ。葬儀の日、むつみは春臣が出るかもしれないと、電話をかけたが、春臣は出なかった。
善人だった恋人を悼んで、善いことを実践する女と男の物語。
(幻冬舎 1760円)


















