安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者の近況報道は雑誌だからこそ なぜ新聞やテレビは報じない

公開日: 更新日:

 1973年、立教大学の助教授(当時38)が恋仲になった女子大学生(同24)を殺して、一家心中するというショッキングな事件が起こった。助教授の恩師の別荘で2人が会い、その後、女子大学生が殺されたというのは分かったが、どこに埋められたのか? 警視庁捜査1課と目白署が八王子近辺を捜索しているという情報が入った。

 週刊現代編集部員だった私は記者と“現場”へ向かった。駅近くの荒物屋でスコップを2本買い、深夜になって警察が手を付けていない場所を探してスコップで掘り始めた。

 突然、闇の中から大声がした。

「おまえたち、ここで何をしているんだ!」

 警官が2人。すくみ上がった私たちは、「僕たちは週刊誌の記者で……」としどろもどろ。「捜査妨害で逮捕するぞ」と脅かされ、すごすごと引き揚げた。

 翌年、遺体が発見されたのは、私たちが掘っていたところからそう遠くない場所であった。 (文中敬称略)

(「週刊現代」「フライデー」元編集長 元木昌彦)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情