毎年2万人超が発症、2000人死亡 日本は「結核中進国」

公開日: 更新日:

■「ただの風邪」そして放置されるケースも

 営業職のAさん(33)は咳が続くので近所のクリニックを受診したところ、風邪という診断。数日薬を飲んでも症状は改善されず、別の病院を受診。やはり風邪という診断だった。

 熱と下痢が続き、体がだるいので大学病院を受診。結核と診断され、すぐに入院となった。幸い、家族、同僚、上司、友人らに感染者はいなかったが、「だれか分からない人にうつしている可能性はある」とAさんは言う。

 佐々木医師は次の点を強調する。
「咳やだるさ、熱、食欲不振などが2週間以上続くなら、呼吸器内科を受診すべきです。市販の風邪薬などを飲むと症状がいったん治まることも多い。でも、1週間くらいすればぶり返します。その場合も病院で検査を受けてください」

 発症して日が浅ければ、結核菌を体外へ排出していないこともある。周囲への感染の可能性はないと判断されれば、外来での治療が可能だ。
 親は、自分は、子供は、どうだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃