風邪、冷え、頻尿…「冬の不調」には漢方が効く

公開日: 更新日:

 新春とはいえ、寒さの本番はこれから。冷えからくる病気や体調不良への備えは万全にしておきたい。今回は、日本より寒さの厳しい中国で発達した「漢方」に注目。専門家に冬の健康対策の注意点を聞いた――。

風邪は寒と温の2種類

「冬といえばかぜ。かぜの漢方といえば葛根湯が有名ですが、実は葛根湯が効かないかぜもあるんです」

 こう言うのは、薬剤師で東京薬科大学付属社会医療研究所の猪越恭也教授。葛根湯が効かないかぜとは何か。

「ゾクゾクッという寒けが先にくる傷寒(しょうかん)というタイプのかぜは、体が冷えているので体を温める桂枝を中心に配合された葛根湯が有効です。一方、喉が痛い、熱っぽいというかぜは、温病(うんびょう)といい、ウイルスによる炎症で発熱していますので、これを鎮めなければいけません。従って、体を温める葛根湯は逆効果なのです」

 温病タイプに効くのは「天津感冒片」。いわゆる抗菌・抗ウイルス薬だ。葛根湯はまれに胃にくる人もいるが、これはほとんど副作用なし。子どもにも安心だという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃