CMで大宣伝 インフル治療「点滴薬」はホントに効くのか

公開日: 更新日:

インフルエンザ治療には点滴薬もあります」
 尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が出演しているシオノギ製薬のCMに対し、医療関係者の間から疑問の声が上がっている。「間違いだらけ」というのだ。

 このCMは、子供を抱える母親たちと尾木ママがカフェでお茶を飲みながらインフルエンザについて意見を交換。「早く病院に行くのが大事」「早く熱を下げてあげたい」「どんな薬があるの?」と言う母親たちに、尾木ママが「点滴薬もあるのよ」とオススメする内容だ。

 このCMを見ると、インフルエンザの早期治療には点滴薬が効果的なように思えるが、現場の医師から「問題だらけだ」といった批判が相次いでいるのだ。

 医薬品の評価監視研究機関「NPO法人医薬ビジランスセンター」理事長で、内科医の浜六郎氏は言う。
「点滴で使われるラピアクタは、飲み薬のタミフル、吸入のリレンザ、イナビルなどと同じ種類の薬剤です。抗ウイルス剤といわれますが、インフルエンザウイルスを死滅させてウイルスの数を減らしているわけではなく、用いた人の免疫を抑制して発熱などの症状を軽くみせているだけにすぎないのです。つまり、点滴しても早く完治するわけではありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も