CMで大宣伝 インフル治療「点滴薬」はホントに効くのか

公開日: 更新日:

 抗インフルエンザ剤を投与しても、症状の持続期間が1日たらず短縮されるだけだといわれる。それなのに、点滴を早く打つべきだとのイメージを与えるCMが流されている。医師たちが反発するのも無理はない。

 都内のある内科医もこう憤る。
「抗インフルエンザ剤を投与しても、重症化率や死亡率が低下するわけではありません。そもそも健康な人がインフルエンザに感染しても、もともとの免疫力で自然に治るケースがほとんどです。重症化しやすい65歳以上の高齢者や妊婦、慢性疾病がある人への効果も不明です。患者なら誰でも抗インフルエンザ剤を投与する必要はありません。それなのに、症状が軽かったり、重症化リスクの低い患者がCMを見て病院に殺到するようなことになれば、周囲への感染を拡大させてしまう危険が大きくなるのです」

 しかも、抗インフルエンザ剤はかねて副作用の危険が指摘されている。幻覚あたりで済めばまだマシで、最悪の場合は脳の中枢の働きが抑制されて呼吸が止まり、突然死する危険もあるという。

「抗インフルエンザ剤を用いると、インフルエンザに対する抗体が5分の1しかつくられなくなるため、再感染しやすくなることを警告している報告があります。また、免疫を抑制するので、他のウイルス疾患にかかりやすくなり、後から肺炎になるケースもあります。点滴はもちろん、吸入でもイナビルは作用が続くので、副作用のリスクも大きくなるといえます」(浜氏=前出)

 もともと健康な人にインフルエンザの薬は本当に必要なのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網