今すぐ必要かチェックを…老親の薬は「半分以下」に減らせる

公開日: 更新日:

 胃腸薬は、10年前に胃潰瘍の手術を受け、それ以来、定期的に検査に通っている消化器内科で継続して処方されていた。ところがTさんは、胃の不調は特に日頃感じていないという。しかも、内科、整形外科でも胃腸薬が処方されていた。

「Tさんの話と薬を照らし合わせ、『絶対に飲まなくてはならない薬』と『必要な時に飲んだ方がいい薬』とに分けたのです。胃腸薬がまさにそうでしたが、同じような成分が重なっている薬が結構ありました。それらをTさんにきちんと説明し、『まずはこれらを減らして、様子を見ましょうか』と話したのです」

 Tさん自身、14種類23錠の薬を飲むことにストレスを感じていた。飲み忘れも多かったという。伊藤院長の指導のもと、少しずつ薬を“交通整理”していった結果、現在、Tさんが服用している薬は、7種類16錠。症状が悪くなることもなく、逆に「今の方がいい」とTさんに感謝された。

「高齢者は複数の病気を抱えているので、かかっている診療科がいくつもあります。そのため、処方される薬の成分が重なっていることが少なくありません。おまけに医者は『検査をして数値が高めですから、念のために薬を』となりがち。それが何年も繰り返され、薬の量がどんどん増えていく高齢者が珍しくありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  4. 4

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 5

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 7

    中川翔子「Switch2転売購入疑惑」を否定も火に油…過去の海賊版グッズ着用報道、ダブスタ癖もアダに

  3. 8

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 9

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る