「50歳過ぎて性格に変化アリ」なら認知症を疑うべき

公開日: 更新日:

■脳の萎縮が原因

 50歳を過ぎて、性格が変わったように思えたら、疑うべき病気のひとつに認知症がある。眞田クリニック・眞田祥一院長(脳神経外科)が言う。

「認知症は神経変性による認知症と脳血管障害による認知症の2つに大別できます。神経変性は、加齢などによる神経細胞の減少で脳が萎縮し、神経や精神の障害を来す状態のことです。このうち、脳の前頭葉や側頭葉前方の萎縮が見られる前頭側頭型認知症になると、初期の段階から性格の変化が見られます」

 性格の変化というのは、「怒りやすくなる」「疑い深くなる」「身だしなみに気を使わなくなる」「暴力をふるうようになる」「落ち着きがなくなる」「こだわりが異常に強くなり、周囲のことを考慮せず、好き勝手に行動する」「社交的でなくなる」などさまざま。

 幻覚を見たり、「あの人は私のお金を盗もうとしている」という妄想を抱くこともある。これら性格の変化につながる症状を、専門用語で「周辺症状」という。周囲の人との関わりの中で起きてくる症状だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?