「水分摂取療法」でメニエール病のめまいは95%改善する

公開日: 更新日:

 しかし、薬は対症療法でしかなく、聴力が次第に低下していく。手術もめまいは改善できても、長期的には聴力低下は防げないことが多い。

「ところが水分摂取療法は聴力の改善にも効果が見られます。研究では30%が聴力を改善し、65%が聴力を維持できた。聴力低下は5%でした」

 2010年からは、内耳の血液循環をよくする水泳(水中歩行でも可)も患者に奨励している。

「メニエール病は他人の評価を気にする人に多く、ひとつの行動に熱中する熱中行動、嫌なことでも我慢してやり遂げる自己抑制行動が特徴的。これらの人が水分摂取療法や水泳をすることで、メニエール病の予防にもなると考えています」

 最近は、耳石の異常で起こる「良性発作性頭位めまい症」の治療にも水分摂取療法を活用。内耳の血液循環を改善することで、良い治療成績が出ているという。

▽メニエール病 めまい、難聴、耳閉塞感、耳鳴りなどを生じる病気。難病指定されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  3. 3

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  4. 4

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  5. 5

    石破首相の参院選応援演説「ラーメン大好き作戦」ダダすべり…ご当地名店ツラツラ紹介も大半は実食経験ナシ

  1. 6

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  2. 7

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  3. 8

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  4. 9

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  5. 10

    「サマージャンボ宝くじ」(連番10枚)を10人にプレゼント