「水分摂取療法」でメニエール病のめまいは95%改善する

公開日: 更新日:

 カフェインと塩分が入っていない水分を、一日の中で分散して飲む。午前中に多めに飲み、就寝2時間前は控えるように勧めている。

「メニエール病の主症状はめまいと聴力低下ですが、多くの場合、耳閉塞感と低音部の耳鳴りが初期症状として出る。この段階でメニエール病を疑い、すぐに水分摂取療法を始めてもらいます」

■聴力改善効果も

 多量の水分摂取は心臓と腎臓に病気があるとダメージを与えるので、心臓と腎臓が健康であることが大前提。治療開始前には心臓と腎臓の検査を慎重に行う。この14年間で合併症など問題が生じた人はひとりもいないという。
 水分摂取療法のメリットは、心臓、腎臓に異常がなければ、体への害がなく、ほかの病気の予防にもなることだ。

「私は2年かけて患者さんをフォローアップしますが、水分摂取を取り入れることで、長期的には全身の血液循環が改善され、脳梗塞心筋梗塞のリスクも下げます」

 メニエール病の従来の治療法は、内リンパ液を減らす利尿剤やめまい発作を改善する薬を長期間服用すること。それで効果が見られなければ、内リンパ液を排出したり前庭神経を切断する手術が検討される。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝