異動シーズンに忍び寄る「昇進うつ」は“変化”を減らして防ぐ

公開日: 更新日:

 秋の異動シーズンで昇進したサラリーマンもいるだろう。喜ばしいことだが、「昇進うつ」に気をつけたい。

 中堅商社に勤めるHさん(43)は、昨年10月に課長に昇進した。それまでは、目標の売り上げをクリアするためにがむしゃらに働き、常にトップクラスの成績を残してきた。そうした実績を認められて引き上げられたのだが、中間管理職はまったく勝手が違った。

 個人ではなくチーム全体の数字を求められ、部下の教育もしなければならない。しかし、指示を出してもうまく回らず、Hさんのやり方に反発する部下もいた。仕事はすべて自分でチェックしなければ心配で、毎日、終電まで会社に残って仕事をこなした。目をかけてくれていた部長からは〈期待しているぞ〉と声をかけられるが、そのたびに大きなプレッシャーを感じるようになった。

 1カ月後、そんなHさんの体調に異変が表れ始めた。首と肩が異常に凝り、胃が重くてほとんど食欲がなくなった。夜は疲れているのに眠れない。寝ついてもすぐに目が覚めてしまい、次から次へと不安感が湧いてくる。出勤のために最寄り駅へ近づくと全身から汗が噴き出し、強烈な吐き気に襲われるようになった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか