声がかすれ、咳が出る…その風邪症状は心筋梗塞の前兆だ

公開日: 更新日:

糖尿病は要注意

 当時のAさんは糖尿病を発症して5年ほど経っていて、神経障害を患っていたという。

「足の裏がジンジンする感覚があったのです。今になって思えば左肩や背中全体がやたらと凝っていて、奥歯に痛みがありました。本来ならもっと強い痛みを感じていたはずで、もっと早くに心臓が発した心筋梗塞のサインに気がついていたのかもしれません。ところが、神経障害のせいか、あまり深刻に捉えませんでした」(Aさん)

 それにしても不可解なのは、Aさんの咳だ。なぜ心筋梗塞の症状となるのだろうか。東邦大学医療センター佐倉病院循環器科の東丸貴信教授が言う。

「心臓は全ての臓器に血液を送り出すことで栄養や酸素を届ける役割を担っています。心筋梗塞になり働きが悪くなると、酸素を十分吸っていても肺に血液がたまり体は酸素不足となり、息苦しくなったり咳き込んだりするようになるのです」

 心筋梗塞から心不全になると夜、あおむけに寝た時に肺に血液がたまって咳が出やすくなるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!