皮膚の新陳代謝が10倍に 乾癬新薬「セクキヌマブ」の実力

公開日: 更新日:

 皮膚の新陳代謝が通常の10倍速くなり、皮膚がボロボロむける乾癬という病気をご存じだろうか? 患者数は43万人と推定され、2対1の割合で男性に多い。昨年12月に新薬「セクキヌマブ」が発売され、約1年が経った。東京逓信病院皮膚科・江藤隆史副院長に聞いた。

 乾癬は感染する病気ではない。同じ風呂に入っても、セックスで肌と肌を触れ合わせても、人から人にはうつらない。原因不明で、遺伝的要因と環境要因が複雑に関係して発症するとみられている。

 乾癬には5つの種類があるが、圧倒的に多いのは「尋常性乾癬」。体中のあちこちからフケのようなもの(鱗屑)が大量に出る。

 次に多いのが、関節の痛み、腫れ、こわばりなどの症状がある関節症性乾癬。多くは皮膚症状から先に表れ、その後、関節症状が出てくるが、中には関節症状が先に出たり、皮膚症状が軽く、関節症状だけが目立つ人もいる。

「関節症性乾癬は関節炎で関節の破壊が起こり、関節が変形します。これは、元に戻らない。だから早く治療を開始することが大事です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動