予防から手術まで 糖尿病での失明防ぐ「3つの武器」とは

公開日: 更新日:

■食べ過ぎは逆効果

 JDCSの対象となった糖尿病患者を果物摂取量により4分割し比較したところ、最大摂取群(1日あたり平均200グラム)は、最小摂取群より網膜症発症率が40~50%も低かったという。

「なぜ、そうなるのかはハッキリわかっていません。ただ、果物に含まれるビタミンが抗酸化作用により血管の柔軟性を保つことにつながり、網膜内の毛細血管に良い影響を与えたのではないか、と考えられています」(前出の眼科専門医)

 ならば、「毎食後に果物を食べよう」と思う人もいるだろうが、早計だ。

 元東京医科歯科大学眼科教室助教授で、東京都眼科医学会学術委員でもある、「清澤眼科医院」(東京・南砂)の清澤源弘院長が言う。

「果物を取り過ぎると血糖値が上がり、かえって糖尿病が悪化してしまいます。あくまでも果物は食事療法の範囲内で取るべきです。つまり、普段食べている1日の総カロリーを変えずに、果物を食べる必要があります。たとえば、バナナやミカンを食べるぶん、ご飯を減らすといった工夫が必要なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明