100人規模の会社なら5人が患者 「大人のADHD」の症状とは

公開日: 更新日:

 大人と子供では、特徴的な症状が多少違う。

「多動傾向は成長の過程でコントロールできるようになるため、大人では目立ちにくい。一方、不注意は継続します」

 Aさん(26)は、有名国立大卒業後、大手メーカーに就職した。配属された総務課で、重要な書類を置き忘れたり、約束をすっぽかすなど普通では考えられないミスを頻発。悩んだ末、書籍で知ったADHDを疑い、岩波院長の外来を受診した。

■発見のカギは小中学生の成績表

 デザイナーのBさん(28)は、会社員時代は「変人」と称されるも、独創的な発想でそれなりに受け入れられていた。ところが独立後、取引先との交渉や金銭のやりとりでトラブルを連発し、「デザインはいいが、仕事は一緒にしたくない」と言われるようになった。Aさんと同じく自ら調べ、岩波院長の治療を受けるようになった。

「ADHDによる不注意で、能力はあるのに低い評価を受ける。対人交渉が苦手になり、うつ病を発症する人もいます。また、多動傾向はなくなるわけではないので、それに関連した衝動性からアルコール依存症や薬物依存に走る人もいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ