サインを見逃すな! 脳梗塞の“前触れ”は目に表れる

公開日: 更新日:

 脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳細胞が壊死する病気だ。推定患者数は約92万人で、夏に発症することが多く、年間7万人が死亡する。命が助かったとしても深刻な後遺症を残す。突然発症するイメージがある病気だが、前触れがある場合も。何をキャッチすれば、命を永らえることができるのか?

 高血圧糖尿病を患う加藤満さん(仮名=68歳)は昨年8月初旬、食事中に異変を感じた。右手の力が抜け、箸を落としてしまった。慌てて立ち上がろうとしたところ右足にも力が入らず、よろけた。熱中症を疑い、水を飲み、じっとしていたら症状が消えた。そのまま放っておいたが、3日後に救急車で運ばれた。脳梗塞だった。

「これは脳梗塞が起きる前に時々みられる『一過性脳虚血発作』(TIA)の典型です。ろれつが回らない、言葉が出ない、人の話し言葉が理解できない、片側が麻痺したり、しびれたりするなどの症状がこれにあたります。ところが、その多くは数分で症状がなくなってしまう。そのため、“疲れのせいだろう”と軽く考え、それを見逃してしまうのです」

 こう言うのは国家公務員共済組合連合会「立川病院」脳神経外科の福永篤志医長だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃