発症から2年がリミット…リウマチを治すチャンスを逃すな

公開日: 更新日:

 リウマチは、近年、治療結果が格段に向上した。しかし、その恩恵を受けられていない患者は多い。

「リウマチは診断が非常に困難な疾患です。経験を積んだ専門医でも、時に判断に迷います」と言うのは、日本リウマチ学会専門医で「とうきょうスカイツリー駅前内科」院長の金子俊之医師。

 診断が難しいのは、問診、血液、レントゲン、超音波、MRIなど必要な検査すべてが、「リウマチと100%確定」につながらないからだ。

 たとえば、かつては「リウマチ因子の数値が高ければリウマチ」とされてきたが、高くてもリウマチでない場合がある。また、リウマチ診断に用いる抗体が陰性の場合も、抗体が陰性のタイプがあるのでリウマチを否定できない。

 さらに、リウマチの治療は極めて慎重さが求められる。

「自己免疫が正常に機能せず関節に炎症を起こす疾患なので、治療の基本は免疫抑制になる。リウマチには必要な治療ですが、免疫が低くなると感染症を発症しやすくなる。健常な人には『ただの風邪』が、高致死率の肺炎につながるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃