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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

診断と治療は正しいのに がん早期発見が害になる“過剰診断”

公開日: 更新日:

 この患者さんのがんも同様に10年では症状を出すこともなく、進行するまでに30年かかるとしましょう。そうだとすると、この人はがん検診を受けなければ50歳から60歳まではがんの再発におびえることもなく、より幸せな10年間を送ることができたのではないでしょうか。

 こうしたがん検診での発見例を「過剰診断」と呼びます。この過剰診断の問題は、いくら診断が正しく、それ以降の治療が有効でも避けることはできないのです。

【連載】数字が語る医療の真実

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