リウマチ予防で注目 「女性ホルモン」補充療法の可能性

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 また、関節症状があり、抗CCP抗体が陽性で、閉経を迎えていない女性には、低用量ピルを処方している。

 この十数年の間に約2000例にHRTを実施し、月間平均250例の治療実績がある。HRTやピルによって数カ月で関節の症状は消える。リウマチへ移行する患者は、この15年で3~4例しかいない。

 HRTを行わない医師は「乳がんや子宮体がんのリスクがある」と主張している。しかし、これまで乳がんの発症例は1例、年間2~3例に性器からの不正出血が見られたが、念のため調べた子宮体がん検査では、がんはなく、子宮内膜肥厚のみであったという。

■エストロゲンに自己免疫疾患を抑える作用が

 では、なぜ関節の痛みなどにHRTが有効なのか?

 宮地医師が着目したきっかけは、リウマチが疑われる患者に抗リウマチ剤や生物学的製剤などを2カ月間投与しても良くならなかったことだった。

 しかしこの患者が、更年期の不定愁訴に対するHRTを受けたところ、関節痛が緩和。その後もHRTを続け、関節症状はなくなった。

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