風邪で「葛根湯」 効く人・効かない人の違いを医師が解説

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「体力があり、暑がりの人は代謝が良く、『発熱でウイルスを殺す』といった免疫システムが強く働き、そこに葛根湯が加わることで、2日ほどで風邪が治るのです」

 さらに最近の研究では、①インターロイキン-1αを抑制②インターロイキン12とインターフェロン-γを誘導――の2つの働きも分かっている。①で細胞内でのウイルスの増殖を抑制し、②で免疫力を高める。

 葛根湯が効かない人には、小青竜湯や麻黄附子細辛湯が向いている。たとえば、くしゃみや鼻水が強ければ小青竜湯、冷えがあり咽頭痛があるなら麻黄附子細辛湯といった具合だ。

「ただし、風邪への処方は、漢方薬の中でも極めて難しいとされています。急性疾患なので、その時々の体質の見極めが非常に重要だからです。葛根湯が効かないタイプの人は、漢方薬の専門医に相談するべき。できれば風邪をひく前から、自身の体質を知っておいた方がいいでしょう」

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